はじめに
本ドキュメントでは、「 CureSynth™ mini」の取り扱い方法を説明します。
CureSynth™ mini とは
CureSynth™ miniは、手のひらサイズのMIDIシンセサイザーです。PCに接続して、MIDIシーケンサーやDAWを使用して音を鳴らすことができます。さらに外部MIDI IN端子を搭載しているので、他のMIDI機器と連携することもできます。
128音色のプリセット音色を備え、16トラック・同時発音数40音のマルチティンバー音源として扱えるため、往年のMIDI音源のような使い方ができると思います。90~00年代に一世を風靡したMIDI音源達のように、本機をお楽しみ頂ければ幸いです。
また、本体ソフトウェア/ハードウェアの設計データは、GitHubで順次公開します。
特徴
- 市販の音源チップは使用せず、オリジナルの音源ソフトウェアを搭載しています。
- 「PCに繋いだらすぐ使える」ことを重視しています。外部電源やドライバのインストールは不要で、接続するだけでMIDIデバイスとして認識されます。(USBホスト機能には対応していません。)
- 電源やインターフェース部を絶縁しています。絶縁によって、コネクタから混入するノイズを遮断したり、グランドループを避けることができるため、音質の向上が見込めます。
パッケージの中身
- 本体
- USBケーブル(A-C)
- MIDIケーブル(TRS Type A - DIN 5Pメス)
CureSynth™ miniには、本体と組み合わせて動作確認済みのケーブルを添付しています。
市販のケーブルも使用できます。USBケーブルは「データ通信対応」と記載のあるもの、MIDIケーブルは「TRS Type A」と記載のあるものを使用してください。
動作確認済みの環境
- Windows 11(23H2)/10(22H2)/7/Vista
- macOS (Ventura, Sequoia)
- Android 13-15
- iOS 12
※全ての環境での動作を保証するわけではありません。
※本体ソフトウェア更新は、Win11/10, macOS(Sequoia)、Android 13-15 で動作確認済。
仕様
仕様項目 | 詳細 |
---|---|
音源方式 | DDS方式/2オシレータ構成 (うち1つをリングモジュレータとして使用) |
プリセット音色 | メロディ128種類 ドラムセット1種類 GM (General MIDI) 配列互換 |
パート数 | 16パート |
最大同時発音数 | 40音 |
エフェクト | リバーブ コーラス ディレイ ディストーション(各パート) |
フィルタ | LPF(各パート) |
コネクタ | Type-C φ3.5mm TRS 3極ステレオジャック MIDI IN (TRS Type A) |
対応ヘッドフォン | インピーダンス16Ω~32Ω |
出力仕様 | 16bit / 48kHz |
搭載DAC | WM8960 (Hardware Ver.A) AK4333 (Hardware Ver.B) |
ディスプレイ | グラフィックLCD 1.9 inch (320x170) |
電源 | USBバスパワー駆動 |
サイズ | W97mm x D51mm x H17mm |
本体重量 | 約70g |
消費電力 | 最大1W (5V 200mA) |
※今後のアップデートにより、仕様を変更する場合があります。
ハードウェアバージョンについて
- Hardware Ver.A
- 2024-10-31以前に出荷。シリアル番号CSM0A****
- 2024-10-31以前に出荷。シリアル番号CSM0A****
- Hardware Ver.B
- 2025-02-15以降に出荷。シリアル番号CSM0B****
Hardware Ver.Bでは、以下の変更を実施しました。
- DACをWolfson製(WM8960)からAKM製(AK4333)に変更
- 画面の視認性を改善
- 電源回路構成の変更
- 絶縁回路構成の変更:(USB I/F絶縁からDAC I2S絶縁に)
- その他生産中止部品の置き換え